ハーグ協定に基づく意匠の国際出願件数の推移
第5回意匠制度小委員会の配布資料として、ハーグ協定のジュネーブ改正協定加入後の状況を説明する資料が特許庁のホームページに掲載されていました。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/isyounew05/04.pdf
2015年のデータなので少し古いのですが、日本の出願人による意匠の国際出願の件数は順調に伸びているようです。外国の出願人による日本への意匠出願も、日本の条約加盟により2015年は例年以上の伸びを示しています。
最新の統計
最新のデータをWIPOのStatistics under the Hague Systemで調べてみました。
日本の出願人による国際出願
日本の出願人による国際出願の件数は、2015年に125件であるのに対し、2016年は301件となっています。
日本でハーグ協定に基づく意匠の国際出願が可能になったのは2015年5月であり、2016年の国際出願の件数もまだ集計中なので、単純には比較できませんが、かなりの割合で増えていることは間違いないようです。
意匠の国際出願における日本の指定
意匠の国際出願における日本の指定数は、2015年が576件であるのに対し、2016年は1042件となっています。
こちらも単純には比較できませんが、かなり増加していることは間違いないようです。
まとめ
新しい制度に対しては慎重にならざるを得ない部分があると思いますが、今後も意匠の国際出願の利用は広がるものと思います。