ブロックチェーンの新たな活用例
米国のウォルマート社は、IBMと共に中国から輸入する食品の管理にブロックチェーンを利用するということです。
英国、EU離脱でも統一裁判所協定からは離脱せず?
イギリス政府は、EU離脱(Brexit)が統一裁判所協定(UPCA, Unified Patent Court Agreement)を批准する計画を挫折させることはないと発表したということです。
現在、イギリスとドイツが統一裁判所協定に批准すれば、統一裁判所協定が発効する状態にあります。ドイツは来年初めに統一裁判所協定を批准する予定であるため、イギリスが批准する計画を進めることにより、近い将来、統一裁判所が実現することになりそうです。統一裁判所が実現すれば、単一特許(単一効特許、Unitary Patent)も実現することになります。
ただし、イギリスがEUを離脱した後、どのような立場に置かれるのかは不明です。
米国でクレームを補正するときにクレーム番号の後に付けるアレ
米国でクレームを補正するときにクレーム番号の後にかっこ書きで付けるアレについてまとめました。日本語で何と訳されているのか分かりませんが英語では「Status Identifier」と呼んでいるそうです。
(Original)
出願当初から補正していないクレームに付ける。
PCTから米国に移行した場合、国際出願日に存在したクレームまたはPCT規則91(書類中の明白な誤り)に基づいて補正されたクレームに付ける。
(Currently amended)
その時に補正しようとしているクレームに付ける。
PCTの米国国内段階出願で提出した補正がクレームを変更するときも付ける。
(Previously presented)
以前に補正したけれども、その時には補正しないクレームに付ける。
PCT19条補正または34条補正によって補正されたクレームに付ける。
(Withdrawn)
限定要求または選択要求に対して選択しなかったクレームに付ける。
選択しなかったクレームでその時に補正するものにも付ける。この場合、(withdrawn – currently amended)としても良い。
(New)
新たに追加する補正に付ける。
予備補正によって追加してクレームは、予備補正が出願日に存在し、そのクレームが当初開示の一部とされる場合であっても、(original)ではなく(new)を付ける。
(Canceled)
キャンセルしたクレームに付ける。
出願日に存在する予備補正によってキャンセルされたクレームにも付ける。
PCT19条補正または34条補正によってキャンセルしたクレームにも付ける。
限定要求または選択要求に対して選択しなかったクレームでキャンセルするものにも付ける。
(Not entered)
補正において以前に提示したが却下されたクレームに付ける。
[出典]
朴大統領、辞任を表明
韓国の朴槿恵大統領が辞任を表明しました。
英国、統一裁判所協定を批准へ
2016年11月28日、英国政府は統一特許裁判所協定を批准する意向であることを発表しました。これにより来年(2017年)中に統一裁判所が稼動するとの予測が出てきています。日本企業としては適用除外(opt out)の手続を取るか否か検討しておく必要がありそうです。
ロールスロイス、自動車販売店と修理工場を訴える
ロレックス、商標権侵害でオンラインショップを訴える
米国特許商標庁(USPTO)、ソフトウエアの保護適格性に関する新たなメモランダムを公表
米国特許商標庁(USPTO)は、ソフトウェアの保護適格性に関して、2016年11月2日付けの新たなメモランダムを公表しました。このメモランダムは以下の2つの判決を受けて作成されたものです。
McRO, Inc. dba Planet Blue v. Bandai Namco Games America Inc., 120 USPQ2d 1091 (Fed. Cir. 2016)
BASCOM Global Internet Services v. AT&T Mobility LLC,827 F .3d 1341 (Fed. Cir. 2016)
実際のメモランダムはこちら(↓)をご覧下さい。
https://www.uspto.gov/sites/default/files/documents/McRo-Bascom-Memo.pdf
産総研、無料の人工知能セミナーを開催
産業技術総合研究所の人工知能研究センターから人工知能に関するセミナーの案内が2つ出ていました。だれでも無料で参加できますが、事前申込が必要とのことです。詳しくは下記リンクをご覧下さい。
2017年1月10日 第12回AIセミナー「AIと社会シミュレーション」 / 人工知能セミナー : 人工知能研究センター : 産総研 AIST
10万円で導入できる製造現場のIoT
手の震えを抑えるスプーン
パーキンソン病を患っている等の理由で手が震えて上手く食事が取れない人のための発明品です。
食事が上手く取れないと外出するのが億劫になり、引きこもりがちになってしまうということもあるようで、単に食事の補助をする以上の効果があるということです。
仕組みはカメラの手振れ防止機能に似ていて、手の震えを検知し、震えを相殺するようにスプーンやフォークなどの先端を動かすというもの。
素敵な発明ですね。
ボール探しが不要になるゴルフボール
ゴルフでドライバーの調子が悪いとキノコ狩りにでも来たのかというくらい白いキノコ(ゴルフボール)を探す羽目になります。
それが自分だけなら良いのですが、同伴プレーヤーにも後続のプレーヤーにも迷惑をかけ、申し訳ない気持ちになります。
そんなゴルフを長年していると、特許を扱う弁理士としては当然こういう考えが生まれます。
「ゴルフボールくらい最新技術を使えば簡単に探し出せるのではないだろうか。」
そんなことから、ゴルフボールを簡単に探し出せるシステムを考えてみました。
まず考えたのは、ティーインググラウンドの後ろにセンサを取り付けてボールの初速と軌道を追えばある程度の位置は把握できるのではないか、ということ。
しかし、ゴルフボールが意図しない方向に飛んだ時には樹木などの障害物にぶつかることが多く、これではボールを探すことができません。
では、ボールに発信機を取り付ければどうか。
しかし、ゴルフクラブで殴られる衝撃に耐えられるのだろうか。コスト的にも合わないか。でもこの2つさえクリアすればいけそうだな。
そんなことを考え、先行技術調査を行ったところ、・・・すでに発明されていました。
【公開番号】特開2016-154859(P2016-154859A)
【公開日】平成28年9月1日(2016.9.1)
【発明の名称】ゴルフボール、電子機器及びそれを利用したシステム
【国際特許分類】
A63B 43/00 (2006.01)
【FI】
A63B 43/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願番号】特願2016-32599(P2016-32599)
【出願日】平成28年2月24日(2016.2.24)
【優先権主張番号】特願2015-34382(P2015-34382)
【優先日】平成27年2月24日(2015.2.24)
【優先権主張国】日本国(JP)
【要約】
【課題】位置を探知することができるゴルフボール、及びそのシステムを提供する。
【解決手段】高周波集積回路と、記憶装置と、第1の配線と、アンテナと、を有するゴルフボールであって、記憶装置は、メモリセルを有し、メモリセルは、第1のトランジスタ及び保持ノードを有する。高周波集積回路と、記憶装置は、ゴルフボールの内部に設けられ、アンテナは、高周波集積回路より外側、かつゴルフボールの内側に設けられている。高周波集積回路と、記憶装置は電気的に接続され、高周波集積回路は、第1の配線を介して、アンテナと電気的に接続される。第1のトランジスタは、保持ノードの充電及び放電を制御できる機能を有し、チャネル形成領域に酸化物半導体を有する。
詳しくはこちらをご覧ください。
この発明によれば、ゴルフボールの位置を手元のスマホのような装置で簡単に確認できるということです。
これが実用化されればゴルフはもっと楽しくなるし、プレーがスムーズになりますね。実用化を期待します。
ソフトバンク、NB-IoTを用いた実証実験
IoTの環境整備が着々と進んでいます。
小銭を素早く出せる小銭入れ
私が使用している小銭入れがこれ。「コインホーム」という商品名で販売されています。メリケンサックではありません。
レジで行列ができていると小銭を使うのをためらってしまいますよね。私も小銭を使えずに家に溜まってしまい、どうしたものかと思っていたところで出会ったのがこの小銭入れです。
この小銭入れだと素早くピッタリの額を出すことができるので、小銭をどんどん消費できます。満タンに入れれば3,000円近くになるので、簡単な買い物であればこれ一つで足ります。レジの人も「便利な小銭入れですね。」と声をかけてくれます。ぜひお試しあれ。
ちなみに、コインのストッパー部分が特許出願中とあったので公報を探してみたのですが発見できませんでした。